ノーンキャウに行くには、ウドムサイという町までバスで行って、ピックアップに乗り換えなくてはいけない。
まだ二十歳そこそこの女の子が、ビール瓶を奥歯でくわえて「シュポ」っと栓を抜いたのには驚いた。
「東南アジアの田舎」とも呼ばれるラオスの中でも、北部の山岳地帯は特に貧しい地域だった。
国境の町チェンコーンから渡し船でラオスへ。スピードボートでメコン川を遡り、シェンコックに向かった。
エアコンはずっとスーパーの乳製品コーナーのようなマックスパワーの冷気を出し続けていた。