お昼寝天国インド
「人間も動物のひとつに過ぎないんだなぁ」なんてことを考えてしまうのです。
日本の若者を外国で見かけなくなったという印象は確かにある。インドでも韓国人や中国人を見かけることはあっても、日本人にはなかなか会わない。
宿ではいつも一人だけど、町を歩けば「元気か?」「どこからきた?」「写真撮れよ!」と次々に声がかかる。
飽きることが奨励され、変化するもの、新しいものに価値をおく。そんな日本にいるとちょっと疲れる。
「ずっと若者でいたい」と思っているわけではない。いつかは必ず僕にも体力的な限界が訪れるだろう。でも今はまだ、そのときではない。
「平井堅がインド人にそっくり」というのが話題になっていますが、逆もまた真なりってわけで。
プリーで泊まっているのは伝説の日本人宿「サンタナ・ロッジ」だ。1泊2食付きで250ルピー(500円)という激安プライス。
ちょっと天邪鬼で、世間に対しては偏屈で、でも自分の感覚には素直な人間。「旅行」じゃない「旅」をする人間って、おおむねこういう性質を持っているんじゃないかと思う。
自分が本当に好きなこと、寝食を忘れて打ち込めることが仕事になる。それ以上に幸せなことって、この世の中になかなかないと思う。
写真展は旅に似ていると思う。旅と違うのは、僕が動くのではなく、お客さんを迎える側にいたということだ。